【世界初の取り組み】Green Carbon株式会社と連携し、米を活用した紙「kome-kami」製造時の排出量を水田由来のJ-クレジットでオフセット

プレスリリース

環境負荷低減と地域貢献を目指し、新たな一歩を踏み出します。

弊社は、ネイチャーベースのカーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon)と連携し、米を活かした紙「kome-kami」製造時の排出量を計測し、Green Carbonが提供する水田由来のJ-クレジットでカーボンオフセットを実施いたしました。
この取り組みにより、「kome-kami」は排出量を実質ゼロとした、環境に配慮した紙として生まれ変わります。
さらに、水田由来のJ-クレジットを活用した事例としては、世界初の製品となります。


当社がGreen Carbonと連携した背景


1890年(明治23年)に奈良県で創業して以来、133年に渡り紙の販売を通じて日本の紙文化を支えてきた弊社は、2008年にFSC®/COC認証を取得して以来、「紙」という循環可能な素材を社会に提供し、脱プラスチックを視野に入れた素材の啓発活動を行うことで、SDGsへの取り組みを推進してまいりました。
2020年4月からは、フードロス問題の解決を目指すための素材「フードロスペーパー」の開発をスタートし、「kome-kami」をはじめとする様々な環境配慮型製品を開発・販売しています。
今回、奈良県が公募した「奈良県オープンイノベーションプログラム」において、弊社が県内企業、Green Carbonが県外企業のスタートアップとして採択されたことを機に、両社は奈良県内におけるオープンイノベーションの実証を開始いたしました。

主な連携内容

水田由来のJ-クレジットを活用したカーボンオフセット「kome-kami」の創出

  • 「kome-kami」製造時の排出量を計測し、Green Carbonが提供する水田由来のJ-クレジットでカーボンオフセットを実施。
  • カーボンオフセットされた「kome-kami」を、脱炭素に取り組む企業へ販売。

製紙汚泥(ペーパースラッジ)のバイオ炭化及びJ-クレジット化

  • 製紙工場で廃棄される製紙汚泥(ペーパースラッジ)を炭化させ、バイオ炭として農地に散布する実証を検討しております。

お米の籾殻を活用したバイオ炭化及びJ-クレジット化

  • 奈良県内及び近畿地方周辺の水田農家と連携し、籾殻を回収してバイオ炭を生成。
  • 生成したバイオ炭を農地に散布し、J-クレジットの創出を目指します。

本プログラムは、2025年3月18日(火)に奈良県内で成果報告会の実施を予定しており、連携事例の第一弾として、①:水田由来のJ-クレジットを活用したカーボンオフセット「kome-kami」の創出を今回発表しました。
〇県内企業×スタートアップによるオープンイノベーションの成果報告会
https://www.pref.nara.jp/66389.htm?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR34NxnZMWQ-R2y0gAPIpvWBqElRfqrPcLdMw2PP98IPxLSdyNn-41ElobI_aem_nZj46kLd2UMJCn6bzP6bkg

今後の展開

本プログラムを通じて、弊社はGreen Carbonをはじめとする様々な関係者と連携し、脱炭素を掛け合わせたオープンイノベーションを推進してまいります。今回のカーボンオフセット「kome-kami」の創出を第一弾として、今後は奈良県を中心とした地域への貢献、そして全国への展開を目指します。

kome-kami(コメカミ)について


「kome-kami」は、食用に適さない米や備蓄用アルファ米の廃棄分と、FSC認証パルプをアップサイクルした紙素材です。お米の力を活用することで、化学薬品の代替原料としての利用を可能にし、環境負荷低減とCO2削減を実現しています。さらに、売上の一部をフードバンクに寄付することで、食品ロス削減と地域支援の両立を目指しています。


株式会社ペーパルについて


1890年(明治23年)創業の老舗紙屋。「紙」という循環可能な素材を通じて、SDGs達成と地域社会への貢献を目指し、環境配慮型製品の開発・販売に力を入れています。

  • 代表者:代表取締役 矢田 武博
  • 所在地:奈良県奈良市池田町76-7
  • 設立:1890年(明治23年)
  • 事業内容:紙や紙製品の開発・販売
  • URL:https://www.pepal.co.jp/

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